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発掘調査情報

市内遺跡 発掘調査情報

 ここでは、現在当センターが行っている発掘調査の一部をご紹介しています。

 

長岡京跡右京第1284次調査

●長岡京跡右京第1284次調査
調査地:井ノ内小西の一部
期   間:令和5年12月11日~3月31日(予定)
遺   跡:井ノ内稲荷塚古墳
長岡京跡右京二条四坊四町
井ノ内遺跡
井ノ内古墳群

この発掘調査は井ノ内稲荷塚古墳の詳しい規模や範囲などを確認するため、前方部の南側で実施しています。
国史跡乙訓古墳群を構成する古墳の一つである井ノ内稲荷塚古墳は、全長46mと推定される古墳時代後期(今から約1500年前)の前方後円墳です。
これまでの発掘調査では、後円部に横穴式石室、前方部に木棺直葬墓が確認されています。
今回行っている調査では、前方部の南側で陸橋と考えられる地山の高まりを検出した他、鎌倉時代の輸入磁器などが出土しています。


・現在の調査状況
12月11日から調査を開始しました。


発掘調査現場の様子(北東から撮影)

 

 

長岡京跡右京第1278次調査・・現地調査は終了しました

調査地:開田一丁目107-1の一部
期   間:令和5年6月6日~9月29日(予定)
遺   跡:長岡京跡右京五条二坊五町
            開田遺跡

 

 この発掘調査は、長岡京市庁舎の西側に新設される道路建設工事に伴うものです。
これまでの庁舎西側の道路建設工事に伴う発掘調査では、本調査地の北側(令和3年度調査北地点)と西側(令和3年度調査西地点)、そして南側のアゼリア通り接道手前(令和4年度調査地点)で行いました。これらの調査では、長岡京跡に関連する遺構や平安時代から中世の遺構が確認されています。長岡京跡の成果を少し詳しく見ていくと、令和3年度調査北地点では長岡京期から平安時代の建物や柵、令和3年度調査西地点では長岡京の西二坊坊間小路側溝が、そして、令和4年度調査地点では五条大路北側溝が確認されています。こうしたことから、今回の調査地が五条大路の北側にある右京五条二坊五町という宅地の南西部にあたることがわかりました。


発掘調査現場の様子(南東から撮影)

発掘調査現場の様子(西から撮影)

 

 

長岡京跡右京第1277

調査地:開田三丁目501他
期   間:令和5年6月5日~9月4日(予定)
遺   跡:長岡京跡右京六条二坊十四町
開田遺跡

 

 この発掘調査は、JR長岡京駅と阪急長岡天神前駅を結ぶ道路の拡幅工事に伴うものです。
道路工事に伴うこれまでの調査は、JR長岡京駅西口の駅前交差点から阪急長岡天神駅踏切の東詰の区間で実施しており、長岡京時代の東西道路である六条条間小路の南側溝が確認されています。これにより、現在の天神通が長岡京時代の道路に沿うように設けられていることがわかりました。また一連の調査で、六条条間小路と南北道路の坊路との交差点や、道路面の排水用と考えられる等間隔に並んだ溝状遺構などが見つかっています。 そのほか、塚本古墳や長岡京以前・平安遷都以降の建物、井戸など多数の遺構も確認されています。
・現在の調査状況
6月5日から調査を開始しました。


発掘調査現場の様子(北西から撮影)

 

 

乙訓寺第32次調査・・現地調査は終了しました

調査地:今里四丁目地内
期   間:令和4年7月21日~8月25日
遺   跡:乙訓寺
今里遺跡
長岡京跡右京三条三坊五町


古代乙訓寺は白鳳期に建立したとされる寺院です。建立当時の伽藍配置や関連施設、長岡京造営とのかかわりについて調べるため、発掘調査を継続的に実施しています。

今回の調査では、乙訓寺第29次(長岡京跡右京第1252次)調査で見つかった大型掘立柱建物の規模などを確認する追跡調査を行っています。

発掘調査現場の様子(北東から撮影)

調査区南東で新たに確認された柱穴の様子

(東から撮影)

 

 

乙訓寺第30次調査・・現地調査は終了しました

調査地:今里四丁目地内
期   間:令和4年7月21日~8月25日
遺   跡:乙訓寺
今里遺跡
長岡京跡右京三条三坊五町


古代乙訓寺は白鳳期に建立したとされる寺院です。建立当時の伽藍配置や関連施設、長岡京造営とのかかわりについて調べるため、発掘調査を継続的に実施しています。
これまでの調査で、古代乙訓寺の講堂や僧坊と推定される建物跡のほか、回廊の一部や瓦窯などが確認されていますが、主要伽藍に関する遺構の多くは現在も確認されていません。
今回の調査では、第1次調査で確認された推定講堂跡の正確な位置を把握するためのもので、現在は講堂の北半東側に位置する身舎と庇の柱穴を再調査しています。

発掘調査現場の様子(北東から撮影)

 

確認中の柱穴の様子(北から撮影)

 

長岡京跡右京第1264次調査・・現地調査は終了しました

調査地:開田一丁目108の一部
期   間:令和4年7月4日~8月15日
遺   跡:長岡京跡右京五条二坊五町

    開田遺跡


この発掘調査は、長岡京市庁舎西側に新設される道路の敷設工事に伴うものです。
庁舎西側の道路敷設工事に伴う発掘調査は、これまで今回の調査地北延長線上と丁字路に接続する北西の地点で行っています。北延長線で行った調査では長岡京時代の掘立柱建物跡、北西の地点では柱穴や西二坊坊間小路側溝が確認されています。また、今回の調査地東延長線上で行われた発掘調査では、五条大路北側溝が確認されており、現在のアゼリア通りが長岡京時代の五条大路上に設けられていることがわかりました。
・現在確認されている主な遺構
7月4日から開始した今回の調査でも、五条大路北側溝とみられる遺構を検出しました。
そのほか、五条大路路面上でも数か所で柱穴が確認されています。

発掘調査現場の様子(北西から撮影)

 

長岡京跡右京第1262次調査・・現地調査は終了しました

調査地:開田三丁目506-1ほか
期   間:令和4年6月1日~9月30日(予定)
遺   跡:長岡京跡右京二坊十四町(六条条間小路南側溝)

    開田遺跡
 

 この発掘調査は、JR長岡京駅と阪急長岡天神前駅を結ぶ道路の拡幅工事に伴うものです。
道路工事に伴う一連の調査では、長岡京時代の東西道路である六条条間小路の南側溝が確認されており、現在の道路が長岡京時代の道路に沿うように設けられていることがわかりました。そのほか、建物の柱の跡なども多数見つかっています。
・現在確認されている主な遺構
6月1日から開始した今回の調査でも、六条条間小路の南側溝とみられる遺構を検出しました。
そのほか、中世の耕作溝や近世の井戸なども見つかっています。
また、長岡京期以前の溝状遺構なども複数見つかっているため、現在どのような遺構であるかを確認しています。

発掘調査現場の様子(東から撮影)

六条条間小路南側溝の様子(西から撮影)