塚本古墳(つかもとこふん)

古墳の場所 長岡京市開田3・4丁目(神足小学校の西、阪急長岡天神駅の東)
古墳の時代 古墳時代後期
古墳の概要 現状は削平されており地表に姿を止めていない。全長約30mの前方後円墳。周濠内から大量の円筒埴輪、形象埴輪が出土している。

 


塚本古墳の場所
塚本古墳の場所 長岡京市遺跡地図第5版から(長岡京市教育委員会提供)

塚本古墳の墳丘推定図
塚本古墳は全長約30mの小規模な前方後円墳です。古墳の主軸は北東から南西方向に向いています。

上空から 右京第106次調査
塚本古墳前方部の発掘調査区の状況を上空から見た写真です。

前方部の周濠 右京第106次調査
直線的に延びる前方部前面の周濠からは、大量の遺物が出土しました。

東側のくびれ部 右京第173次調査
この調査では、塚本古墳の東側くびれ部と周濠が確認されました。写真では黒い土の色で周濠の形が分かります。

周濠の遺物出土状況 右京第173次調査
写真奥が塚本古墳の墳丘です。周濠からは埴輪など大量の遺物が出土しました。

周濠の遺物出土状況 右京第173次調査
塚本古墳の周濠からは大量の埴輪が出土しています。

周濠の遺物出土状況 右京第173次調査
写真中央は蓋形埴輪の立飾基部、手前右は円筒埴輪です。

石見型盾形埴輪(いわみがたたてがたはにわ) 右京第173次調査
石見型盾形埴輪は権威を示す祭具を模した埴輪と考えられています。非常に背丈の高い埴輪で、写真左側は高さ145センチを測ります。

石見型盾形埴輪(部分) 右京第173次調査
石見型盾形埴輪の上半部中央には斜格子文を施した文様帯があり、その上下に穴が穿たれています。

大刀形埴輪(たちがたはにわ) 右京第173次調査
鞘に納められた大刀の柄部を上にした埴輪です。手の甲を守るための帯には玉と考えられる円形の飾りが付されています。

朝顔形埴輪と円筒埴輪 右京第173次調査
左側の朝顔形埴輪は高さ70センチ程度、右側の円筒埴輪は高さ50センチ前後を測ります。

朝顔形埴輪と円筒埴輪のヘラ記号 右京第173次調査
円筒埴輪と朝顔形埴輪には、いろいろな形のヘラ記号が施されています。ヘラ記号は埴輪制作者のサインと考えられています。

蓋形埴輪(きぬがさがたはにわ) 右京第173次調査
蓋形埴輪は権力者にかざす傘を模した埴輪で、上には四方に伸びる立飾が配されています。